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10月6日
2000年に大阪府に於ける第一次メダカ一斉調査を、2004年に第二次一斉調査を、2008年には第三次一斉調査を実施し、大阪府下に於けるメダカの生息分布状況を網羅的・時系列的にまとめ、生息分布図の形で公表してきた。
これら調査過程を通じ、調査員は人為的に養殖・放流された黄色変異体であるヒメダカや、他地域由来と推測されるメダカ移植放流の事例や記録に遭遇することになった。
事あるごとに異なる遺伝子型を持つ他地域のメダカや人為的に養殖されたヒメダカなどの放流の禁止を訴えてはきたが、遺伝的攪乱の実態を解明する必要性を痛感していた。
「大阪府に於けるメダカの生息と遺伝子型分布の実態に関する検討−第四次大阪府メダカ調査:大阪府に於けるメダカ遺伝子型分布に関する報告−」
前報に続き、2011年〜2014年に実施した一斉調査の結果が纏まったので、第三次調査報告書を作成した。
今回の調査では、殊に、第一・二次調査に於いて何れかのカエルを確認した場所を重点的に踏査し、水辺が繁殖に不可欠な両生類カエルの、大阪府下における生息状況とその環境変化の推移を調べることを目指した。
確認場所ごとの個体数の点では問題はあるものの、ヌマガエルを除く種類では、市町村別確認場所数を大幅に減らしていた。これらの傾向は、温暖化現象による近年の異常気象などや、市民調査の限界、即ち調査の精度や網羅度などの要因や、殊に今回は市民調査員の安全を配慮して夜間の調査を避けたことなどに左右されていることは否めない。
「大阪府に於けるカエルの生息状況報告(第3報)−第三次カエル生息調査並びに補充調査結果−」
これまで大阪府下におけるメダカの生息状況について調査報告してきたが、この間を通じて人為的に増殖放流された黄色変異体であるヒメダカや、他地域由来と推測させるメダカ放流の事例や記録に遭遇し、安易な放流の禁止を訴えてきた。そのためには遺伝的攪乱の実態調査を踏まえた生態保全と広報活動が必要である。
そこでメダカの遺伝子解析に実績のある大阪府立大学大学院生命環境科学研究科と共同調査することとなり、採集個体の半数に解析を終えた時点で中間報告を纏めてみた。
「大阪府に於けるメダカの生息とメダカの遺伝子型分布の実態に関する検討−第一〜第三次大阪府メダカ一斉調査結果と第四次メダカ遺伝子型分布調査に関する中間報告−」
前報に続き、2008年に実施した一斉調査の結果が纏まったので、第三次調査報告書をを作成した。
メダカの生息が確認されなくなった地点と、新たに確認された地点が同数あって、各認知点数はこれまでの調査と同じだった。しかしながら、新たに確認された地点の多くが人為的放流によると推測される状況である。一方確認されなかった地点はため池が干上がったり埋め立てられた、高速道路工事などで水辺が失われたり水路が暗渠となり環境の変化が著しい地点が15地域にあった。
また、ブラックバスなどの外来魚が放流された結果と推測される地点もあった。
「大阪府に於けるメダカの生息状況報告(第3報)−第三次メダカ一斉調査結果報告−」